看護職は、医療現場や福祉施設、一般企業など様々なところで活躍の場が広がっていますが、普段から患者さんや同僚に不快感を与えないためにも身だしなみを意識して仕事に臨まなければなりません。
特に、手術室や集中治療室、救急救命センターなどの容態が重い患者さんと接する機会が多い現場においては、服装や髪型などの制限が厳しくなる傾向が見られるため、就職をする際にきちんと現場の責任者に確認を取ることが大事です。また、衛生面の条件が厳しい現場で働いた経験が少ない人は、採用後に安心して仕事に取り組むためにも、就職活動中に自分の興味がある現場の見学をしたり、実際に同じ職場で長く勤めている看護師に話を聞いたりするとよいでしょう。
看護師の人数が多い大学病院や総合病院の中には、身だしなみに対する意識を統一させるために、おそろいのユニフォームを採用したり、全てのスタッフを対象に定期的な衛生面の研修を行ったりしているところも少なくありません。しかし、保育所や老人ホームなど病院以外の現場においては、身だしなみの規定が明確に定められていないこともあるため、サービス利用者やその家族に清潔感のあるイメージを与えるられるように、服装の点検や同僚との意見交換など、自主的に取り組む必要があるでしょう。
その他、看護師の身だしなみに関する決まりごとは、勤務先によって大きく異なるため、少しでも分からないことがあれば積極的に採用担当者に質問をすることが重要です。